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地球のためになる365のこと 1日1つ持続可能な暮らしへのステップ ジョージーナ ウィルソン=パウエル 吉田綾 吉原かれん 東京書籍
¥1,980
365の簡単なアクションであなたの暮らしをよりサステナブルに 持続可能(サステナブル)な暮らしというのは、実はそんなに難しいものではありません。本書では、さまざま聞こえてくる雑音を排除し、毎日の暮らしをよりグリーンにする方法をズバリ説明します。大きな労なく実行できる日々の「アクション」と、その選択がもたらす変化の大きさを数値化した「インパクト指標」をワンセットで1項目に。 手づくりコスメのハウツー、環境に優しいガーデニングのヒント、節水のための賢い裏ワザなどを用いて、無意識のうちに浸透していたこれまでのムダを生む習慣を断ち切り、持続可能(サステナブル)な変化を起こします。 持続可能を生活に定着させることは、こんなにも簡単なのかと、きっと驚くことでしょう。それもそのはず、文字通り、無理なく「続けられる」ことこそが、まさに「持続可能」なのですから。 ――エコはもう難しくありません _______________________ Introduction 厳しい世の中です。暗いニュース、恐ろしい統計、次々と発覚するグリーンウォッシング[企業などが、あたかも環境に配慮しているかのように装うこと]に気持ちが押し潰されそうです。温暖化は地球を根底から変え、まったくの別物にしてしまうでしょう。気候変動による破滅が刻々と迫っています。私たちの未来を守りたいなら、もう猶予はありません。 でも、地球を救うためにできることなら毎日の暮らしの中にたくさんあります! 本書では簡単にできる裏ワザ、スワップ(置き換え)、ヒン トなどを1日1つ、1年365日分のアクションとしてご紹介しています。よりサステナブル(持続可能)な未来へと向かうあなたの支えとなる1冊で す。特にすごいのは、どれでもいいので実行に移せば、あなた自身のカーボンフットプリント[ある商品・サービスがライフサイクル全体で生み出す温室効果ガス排出量を示した指標]が確実に減り、地球が少し元気になること。 結局のところ、大切なのは完璧を目指すことではなく、今に向き合うことなのです。 元手のかからないもの、低コストでできるものも、すぐさま実行に移せるものがある一方で、いくつかは熟考や覚悟が必要でしょう。それで も、すべてに共通するのは、その1歩が新たなアイデアを呼び、変化をもたらすという点です。変化というものは、地球のためを思う私たち一人 ひとりの小さな決断から生まれるのです。 今日は簡単なことしかできない、あとはいつもどおり過ごしたい、そう思う日もあるでしょう。そんなときのための最高に手軽なアクション も、例えばシャンプーを固形タイプに変える(28ページを参照)、インターネットの検索エンジンを変更する(37ページを参照)など、たちまち成し遂げられるものをたくさんご紹介しています。逆に、やる気に満ちていてがっぷり取り組みたい気分の日には、年金を見直す(21ページを参照)、気候変動問題に取り組む団体に加わる(55ページを参照)といったアドバイスをチェックしてみましょう。 仕事でいっぱいいっぱい、時間に追われている、子育てに忙しい、あるいは、カーボンフットプリントのわかりにくさに苦戦中という方は、ど うぞ肩の力を抜いてください。難しい部分は、あなたに代わってこの本がやってくれています。すべてのアクションに「インパクト指標」があ るので、自分のその行動が生む変化も、なぜそれが重要なのかも一目でわかります。 さあ、今日からさっそく始めて変化を起こしましょう。友だちに伝え、家族に持ちかけ、一緒にあれをこれに変えたり、裏ワザを使ったりして いきましょう。進捗状況や成果、節約実績などをSNSでシェアしてください。そして、必要なときは助けを求めること、助けの手を差し伸べる ことを忘れないでください。 あなたの手には、この本があります。 ともに地球を救いましょう。 ジョージーナ・ウィルソン=パウエル _______________________ 著者について 著者:ジョージーナ・ウィルソン=パウエル ジャーナリスト。自ら創立したサステナブルなライフスタイルを紹介するオンラインマガジン『pebble(ぺブル)』の編集者を務める。『pebble』では、エシカルなファッションから、エコツーリズム、プラスチックフリーの動向、パーマカルチャーにいたるまでのさまざまなトピックに関するニュースや特集、批評を掲載し、オンラインコミュニティの活動や、オンラインやオフラインの“エコ・フェスティバル”も展開。サステナビリティ問題や編集戦略のコンサルタントとしても活躍するほか、雑誌の発行人・編集者として17年のキャリアを有し、過去には『Time Out』、『BBC Good Food』、『Lonely Planet Traveller』を担当。現在、パートナーと犬とともに英国マーゲイトに暮らす。 東京書籍について 東京書籍は1909(明治42)年の創業以来、日本の教育の根幹である「教科書」事業を柱として成長してまいりました。教育は国家の基本です。その主たる教材である教科書を制作・発行することに私たちは誇りをもち、常に「より良い教科書づくり」を実践してまいりました。この精神は「教育と文化を通じて人づくり」の企業理念として、現在も社員一人ひとりに脈々と受け継がれております。これからも新しい時代に挑戦する創造的、個性的な人材を育成し、業界のリーディングカンパニーとして更に大きく飛躍してまいります。 商品の情報 発行日 2024/09 出版 東京書籍 判型/頁数 A5 192ページ ISBN-13 978-4487814961 _______________________
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これってホントにエコなの? ジョージーナ ウィルソン=パウエル 吉田綾 吉原かれん 東京書籍
¥1,650
普段生活していてたくさんの選択をしていく中で これってホントにエコなの?と 考える瞬間はたくさんあって それを一つ一つ調べたりしてきたのですが、 この一冊の中にありとあらゆることを網羅し わかりやすく簡潔に教えてくれています。 そして本の作られ方も きちんとFSCのCoC認証を取得しており徹底しています。 ぜひ一家に一冊おすすめしたい本です! 内容紹介 ヨーグルトの容器は、リサイクルに出す前に洗うべき? 紙袋はレジ袋よりも本当にエコなの? 食器洗浄機と手洗い、水の節約になるのはどっち? オーガニック食品を食べるのは本当にグリーンなの? いちばん環境に優しいコーヒーの淹れ方とは? マイカップは、使い捨てコーヒーカップに比べて本当にグリーンなの? よりグリーンなのはお風呂? それともシャワー? 環境に優しい化粧品を選ぶには? 衣類はどのぐらいの頻度で洗濯するべき? ネットショップと実店舗での買い物、よりグリーンなのは? スマートテクノロジーは家庭内のエネルギー効率の改善に役立つ? オフィス? テレワーク? 最もグリーンな仕事場所とは? デジタルベースの働き方は紙ベースの働き方よりもグリーンなの? 電子書籍と紙の書籍、よりグリーンなのはどっち? 紙オムツと布オムツ、どちらを選ぶべき? いちばんグリーンな移動手段とは? 電動アシスト自転車や電動キックボードは環境に優しいの? 渋滞中のアイドリングとエンジン一時停止は、どちらのほうがグリーンなの? ……地球のために正しい行動をしたくても、あまりにも多くの要素が絡み合っていて、何がいちばんなのか分からなくなることもしばしば――。 本書は、そんな日常生活で遭遇する140以上もの疑問に対し、事実に基づく解説とともに答え、あなたの「グリーン」なお悩みの解決をお手伝いします。 エコに関する一つひとつの難問の核心を見極め、自らの直感を問い直し、十分な情報に基づいた判断をできるようにして、環境にもたらす負担の軽減に取り組みましょう。 著者について 著者:ジョージーナ・ウィルソン=パウエル ジャーナリスト。自ら創立したサステナブルなライフスタイルを紹介するオンラインマガジン『pebble(ぺブル)』の編集者を務める。『pebble』では、エシカルなファッションから、エコツーリズム、プラスチックフリーの動向、パーマカルチャーにいたるまでのさまざまなトピックに関するニュースや特集、批評を掲載し、オンラインコミュニティの活動や、オンラインやオフラインの“エコ・フェスティバル”も展開。サステナビリティ問題や編集戦略のコンサルタントとしても活躍するほか、雑誌の発行人・編集者として17年のキャリアを有し、過去には『Time Out』、『BBC Good Food』、『Lonely Planet Traveller』を担当。現在、パートナーと犬とともに英国マーゲイトに暮らす。 東京書籍について 東京書籍は1909(明治42)年の創業以来、日本の教育の根幹である「教科書」事業を柱として成長してまいりました。教育は国家の基本です。その主たる教材である教科書を制作・発行することに私たちは誇りをもち、常に「より良い教科書づくり」を実践してまいりました。この精神は「教育と文化を通じて人づくり」の企業理念として、現在も社員一人ひとりに脈々と受け継がれております。これからも新しい時代に挑戦する創造的、個性的な人材を育成し、業界のリーディングカンパニーとして更に大きく飛躍してまいります。 商品の情報 出版社 東京書籍 (2021/9/1) 発売日 2021/9/1 言語 日本語 単行本 224ページ ISBN-10 4487814960 ISBN-13 978-4487814961 _______________________ はじめに 最初にお伝えしておくと、私はこれまで何か特別な経験をしてきたわけではありません。「オーガニック農園で野菜を栽培しながら育った」とでも言えたらいいのですが、そんな生い立ちもありません。1980年代生まれのどこにでもいる子どもたちのように、電子レンジで温めるフライドポテトを食べ、使い捨てプラスチックでいっぱいのパーティーに参加し、大量生産されたファッションで満たされた生活をしてきました。自分たちが毎日消費する大量のモノがごみ箱に捨てられた後にどうなるのかなんて、誰も考えようともしなかった時代です。 10代の頃に起きていた環境保護運動は、ほとんどが酸性雨や熱帯雨林保護に焦点を当てたものでした。「地球温暖化」と聞いても、良く言えば理論上の話、悪く言えば他人事だったのです。しかし困ったことに、実際はそのどちらでもありません。私たちが認めようと認めまいと、今まさに地球温暖化は現実に起きていて、異常気象というかたちで私たちを襲っています。現実を直視するのを拒むわけにはいきません。これは一人ひとりの肩にかかっている問題です。 新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)をきっかけに、何を買うべきか、どこから買うべきか、そもそも買う必要はあるのかについて、今まで以上によく考えるようになったという人もいるでしょう。それでもなお、過剰消費は社会が抱える最重要課題です。モノや経験、娯楽に対する消費者の購買力と欲求に後押しされるかたちで、企業が地球の資源を乱用し続け、悲惨な結果を招いています。 本書では、私自身や友人、同僚、そして読者の皆さんが日々の生活のなかで直面している“エコ”に対するジレンマを取り上げました。分かりにくく、往々にして矛盾のあるアドバイスに出くわすと、ただ肩をすくめて、何もせずに済ませてしまいがちです。私自身もそうですが、たいていの人にはそんな経験があるでしょう。けれども、そのような姿勢こそ変えていかなければなりません。そこで、本書ではそれぞれの問題について、最も環境に優しく、シンプルな解決策を見つけるよう努めました。それでも見つからなかった場合には、その理由を説明しています。 本書で触れているのは、それぞれをトピックに何冊もの本を書けるような問題ばかりです。今回は必要な情報を拾い読みして、皆さんのご自宅やオフィス、ソーシャルネットワークに変化をもたらせるような、分かりやすいツールとしてお使いいただけるものにしたいと考えました。変化が必要なのは、私たちの日常的な行動だからです。 ところで、私のような人間がこういった本を書こうと思ったのはなぜでしょう? 10年前の私は、アラブ首長国連邦の首長国のひとつ、ドバイで旅行雑誌の編集者として働いていました。ジェットセッター[自家用飛行機で世界中を飛び回る人]のようにあちこちを飛び回る、夢のような生活です。それはそれで楽しかったものの、自分が年に25回以上も利用するフライトのカーボンフットプリント*を思うと、社会にはプラスにならないだろうという罪悪感に駆られ、充実感を得られずにいました。私ひとりでさえ、1週間で小さな山になるほどのペットボトルを消費し、まるでバスのように飛行機を利用する生活をしているのです。それを考えると、この美しい世界を持続させるのはどれほど難しいのかと不安を感じるようになり始めました。 何をすべきかを最初から知っている人などいません。学び取っていくしかないのです。それが生まれ育った環境に根ざした習慣に反するケースも少なくはないでしょう。また、ほとんどの人には経済的な限界があり、時間的な余裕もありません。それでも、変化は起こせます。私にできたのだから、あなたにもきっとできるはずです。 ドバイを離れた後の私は、リンゴの皮でレザーをつくる人や、海から回収したプラスチックごみを材料にしてボートを自作する人といった、気候危機に立ち向かうために新たな方法を模索している人々を、何らかの方法で紹介したいと思うようになりました。そこで2016年に、スタイリッシュでサステナブル(持続可能)な生活を紹介する無料のデジタル雑誌『pebble(ぺブル)』を立ち上げたのです。 環境に優しい生活──すなわち「グリーン」な生活──をして小さな変化を積み重ねていけば、やがて社会の行動に大きな変化をもたらせるはずです。これまでだって、不要なプラスチック製ストローの使用をやめたり、ロックダウン(都市封鎖)に伴って移動を止めたりといった変化を、みんなであっという間に実現してきたのですから。一丸となって行動を起こせば、世界的なブランドや政府といった大きな存在にもプレッシャーをかけられます。絶望することはありません。諦める必要もありません。この本を活用して、短期的な成果を生み、長期的な目標を設定してみてください。あなたの進歩の様子を周りに伝え、お友だちを刺激し、上司や同僚とも話し合い、疑問があれば質問を投げかけ、そして気候危機に対する懸念に共感を示さない人々にはお金を投じないようにしましょう。誰にだって、できることがきっとあります。世界は、あなたが今すぐにでも何らかの行動を始めるのを待ち望んでいるのです。 ジョージーナ・ウィルソン=パウエル *カーボンフットプリント…活動、製品、個人、組織またはサービスによって、直接・間接的に発生する温室効果ガスの排出量。 ヨーグルトの容器は、リサイクルに出す前に洗うべき? ヨーグルト プラ容器 プラスチック容器 食器 洗浄 食器洗浄機 手洗い リサイクル 食器を洗うときは、手洗いと食器洗浄機とどちらがいい? グリーンなキッチンとは コンロやオーブンは、ガスと電気のどちらを使うべき?/冷蔵庫や冷凍庫をできるだけグリーンに使うには?/ヨーグルトの容器は、リサイクルに出す前に洗うべき?/食器を洗うときは、手洗いと食器洗浄機のどちらがいい?/実際にはどんなごみがどれだけリサイクルされているの?/生ごみと一般ごみは分けたほうがいいの?/自宅の生ごみを減らしたり、もう一度使ったりするには?/食器を洗うときには、何を使うべき?/使用を避けたい掃除用洗剤とは?/使い捨てのキッチンペーパーは、洗えるものに替えたほうがいい? 食べ物と飲み物 ヴィーガン食は確実に環境に優しいの?/乳製品や卵を食べてもグリーンであり続けるには?/よりグリーンな肉を選ぶには?/地球にダメージを与えずに魚を食べるには?/大豆がもたらす環境への影響とは?/いちばんグリーンな代用乳とは?/パーム油を含む製品は必ず避けるべき?/最もグリーンな食用油とは?/オーガニック食品を食べるのは本当にグリーンなの?/国内産の食品だけを購入すべき?/購入する食品の生産情報を知るには?/ 食品についているさまざまな認証は何を示しているの?/プラスチック包装された果物や野菜を買ってもいい?/地球に影響を及ぼさない方法で食品の鮮度を保つには?/カーボンフットプリントに見合わない食品とは?/加工食品がもたらす環境への影響とは?/最もグリーンな砂糖とは?/いちばん環境に優しいコーヒーの淹れ方とは?/ティーバッグについているプラスチックを回避するには?/マイカップは、使い捨てコーヒーカップに比べて本当にグリーンなの?/できるだけグリーンに清涼飲料を楽しむには?/ワインも地球に悪影響をもたらすの?/環境に優しいビールや蒸留酒とは?/環境に優しいバーベキューの方法とは?/グリーンなピクニックをするには?/エシカルに外食を楽しむには?/ファストフードを食べるのは控えるべき?/グリーンな方法で大人数に食事を提供するには? トイレットペーパーがもたらす環境への影響とは? トイレットペーパー トイレを1回流すとどのくらいの水を使うの? グリーンなバスルームとは よりグリーンなのはお風呂? それともシャワー?/できるだけグリーンにシェービングするには?/ソープやシャンプーは、固形と詰め替え可能なボトル入りのどちらを使うべき?/環境に優しいデオドラントを選ぶには?/トイレットペーパーがもたらす環境への影響とは?/トイレを1回流すと、どれくらいの水を使うの?/生理期間をよりグリーンに過ごすには?/サステナブルでごみを出さないスキンケア製品を選ぶには?/日焼け止めクリームは、どのぐらい海に有害なの?/環境に優しい化粧品を選ぶには?/最もグリーンな化粧落としの方法とは?/地球に配慮しながら髪を染めたり、ストレートにするには?/コンタクトレンズも地球に悪影響をもたらすの?/電動歯ブラシと竹製歯ブラシ、どちらのほうが環境に優しい?/バスルームからごみが出ないようにするには? グリーンなファッションとは ファストファッションが問題視されている理由とは?/化学繊維を用いた生地の問題とは?/自分で服をつくったり、直したりするのも地球のためになる?/いちばん環境に優しい天然素材とは?/衣類からマイクロプラスチックが海に流出するのを防ぐには?/衣類はどのぐらいの頻度で洗濯するべき?/最もグリーンな洗濯方法とは?/洗濯ものを乾かすのにいちばんいい方法とは?/ドライクリーニングのグリーンな利用方法はある?/ヴィーガンレザーは、本革よりも環境に優しいの?/スパンコールはどのぐらい地球に悪影響を及ぼすの?/環境に優しい眼鏡やサングラスとは?/サステナブルなジュエリーであるかどうかを知るには?/衣料品のリサイクルはなぜ大切なの?/靴のリサイクル方法とは? いちばんグリーンな買い物袋は、紙、プラスチック、それとも綿? エコバック ポリ袋 ビニール袋 紙バック 買い物かご 買い物袋 プラスチック製の「エコバック」は本当にエコなの? グリーンな買い物とは できるだけグリーンに食料品を購入するには?/いちばんグリーンな買い物袋は、紙、プラスチック、それとも綿?/プラスチック製の「エコバッグ」は本当にエコなの?/プラスチック製容器よりもガラス製や金属製の容器に入った商品を選ぶべき?/「ゼロ・ウェイスト」の店の仕組みとは?/ネットショップと実店舗での買い物、よりグリーンなのは?/ネットショッピングで問題になっていることとは?/サプライチェーンが短いほうが環境に優しいのはなぜ?/できるだけグリーンな家具を選ぶには?/グリーンな内装を目指すには、どんなものを買うべき?/切り花を買うのは問題ない?/お弁当箱や水筒などの再使用できるアイテムを買ったほうがいいの?/環境に優しいプレゼントの贈り方とは?/ラッピングペーパーのグリーンな代用品とは?/グリーティングカードは環境にどれだけ悪影響を及ぼすの?/クリスマスツリーは本物の木とプラスチック製のどちらを買うべき?/花火は環境にどのぐらい悪影響を及ぼすの?/グリーンなパーティを開くには? グリーンなテクノロジーとは 最もグリーンな再生可能エネルギーとは?/家庭内での最もグリーンな暖房方法とは?/グリーンでありながら、家庭内を涼しく保つには?/夜間に電子・電気機器の電源を切るのは本当に効果的なの?/スマートテクノロジーは家庭内のエネルギー効率の改善に役立つ?/いちばん環境に優しい電池とは?/よりグリーンなノートパソコンやタブレットとは?/電子廃棄物をできるだけ減らすには?/スマートフォンは地球を滅ぼすの? グリーンなガーデニングとは 庭をできるだけグリーンにするには?/庭に昆虫を引き寄せるには?/庭を野生生物の住処にふさわしい場所にするには?/庭に芝生を張っても大丈夫?/芝刈り機は、どれだけ汚染につながるの?/最もグリーンな庭の水やりの方法とは?/庭の地面を覆うのに最もグリーンな素材とは?/庭を菜園として利用すべき?/パーマカルチャーの概念とは?/庭にあるプラスチックを減らすには?/堆肥づくりにも挑戦するべき?/ミミズコンポストは用意したほうがいい?/空気をきれいにする効果が最も高い観葉植物とは?/植物の生産地も考慮したほうがいいの? 最もグリーンな仕事場所とは? テレワーク 通勤 車通勤 電車通勤 自動車通勤 合計140のトピックスを収録 仕事とレジャー 最もグリーンな仕事場所とは?/よりグリーンな職場にするには?/デジタルベースの働き方は紙ベースの働き方よりもグリーンなの?/最も環境に優しい紙とは?/電子メールが及ぼす環境への影響とは?/電子書籍と紙の書籍、よりグリーンなのはどっち?/紙の新聞や雑誌は読んでもいい?/自分のお金を地球のために役立てるには?/環境に大きなダメージを及ぼすレジャースポーツとは?/グリーンにエクササイズをするには? 家族と恋愛 最もグリーンな避妊方法とは?/セックスライフをよりグリーンに楽しむには?/子どもをもってもグリーンであり続けられる?/紙オムツと布オムツ、どちらを選ぶべき?/離乳食は手づくりしたほうが環境に優しいの?/最も環境に優しいベビー用品を選ぶには?/プラスチック製玩具は避けるべき?/成長に伴って使わなくなった子ども用品をリサイクルするための最善の方法とは?/ペットを飼うことは環境に優しいの?/最もグリーンなペットフードとは?/犬用トイレ袋や猫砂の選び方とは?/死後もグリーンでありたいなら? 旅行と移動手段 いちばんグリーンな移動手段とは?/電動アシスト自転車や電動キックボードは環境に優しいの?/都市部の汚染を最小限に抑えられる交通機関とは? 電気自動車はどのぐらいグリーンなの?/運転時にエアコンを使うのと窓を開けるのでは、どちらのほうが環境に優しい?/自動車買い替えを考えるときの最もグリーンなチョイスとは?/渋滞中のアイドリングとエンジン一時停止は、どちらのほうがグリーンなの?/飛行機の利用はもう諦めるべき? カーボンオフセットは本当にできるの?/いちばんグリーンな休暇旅行先とは?/“エコツーリズム”が注目されている理由とは?/旅行中のプラスチック使用量を減らすには?
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プラスチックの現実と未来へのアイデア 高田秀重 東京書籍
¥1,870
プラスチックのことについて 何が問題なのか知ることができ また、何に代替すれば良いのか、 暮らしの中で実践できること 消費者として企業に求めること 事業者として選ぶべきものがわかります。 教科書を作っている版元なので 章ごとにわかりやすく読みやすいです。 内容紹介 プラスチックが大量生産され、社会に広まり始めてから約70年。 人類に大きな利便性と利益をもたらした一方、水に溶けない、腐食しないという素材の特性は、生態系に悲惨な影響をもたらしました。 中でも近年、国連環境計画(UNEP)が、世界が直面する最大の危機と考えているのが、プラスチックによる海洋汚染=「プラスチックスープ」も含めたプラスチックの環境汚染です。 そのプラスチックの現状をつまびらかにし、これから進めるべきポストプラスチックの世界を実現するためのアイデアを提案します。 読者が今日からできるアイデア満載! 未来のために、今から出来るアイデアの数々。 著者について 高田秀重 東京農工大学農学部環境資源科学科教授。環境中における微量有機化学物質の分布と輸送過程をテーマに、河川、沿岸域、 大気、湖沼など、地球表層全般を対象に、国内外をフィールドとした研究を続けている。 2005年からは、世界各地の海岸で拾ったマイクロプラスチックのモニタリングを行う市民科学的活動「International Pellet Watch」を主宰。 また、国連の海洋汚染専門家会議のグループのメンバーとして、世界のマイクロプラスチックの評価を担当。 日本水環境学会学術賞、日本環境化学会学術賞、日本海洋学会岡田賞、海洋立国推進功労者表彰(内閣総理大臣賞)など受賞多数。共著書に、『環境汚染化学』(丸善出版)がある。 東京書籍について 東京書籍は1909(明治42)年の創業以来、日本の教育の根幹である「教科書」事業を柱として成長してまいりました。教育は国家の基本です。その主たる教材である教科書を制作・発行することに私たちは誇りをもち、常に「より良い教科書づくり」を実践してまいりました。この精神は「教育と文化を通じて人づくり」の企業理念として、現在も社員一人ひとりに脈々と受け継がれております。これからも新しい時代に挑戦する創造的、個性的な人材を育成し、業界のリーディングカンパニーとして更に大きく飛躍してまいります。 商品の情報 出版社 東京書籍 (2019/8/26) 発売日 2019/8/26 言語 日本語 単行本(ソフトカバー) 144ページ ISBN-10 4487812607 ISBN-13 978-4487812608 _______________________ はじめに 廃プラスチック、使い捨て、海洋プラスチックごみ問題……。最近、そんな言葉をよく耳にします。2019年1月、安倍晋三首相はスイス・ダボスでの世界経済フォーラムの基調講演で、「太平洋の最も深い場所で今、とんでもないことが進行中です。そこにいる小さな甲殻類の体内から、PCB(ポリ塩化ビフェニル)が高い濃度で見つかりました。原因をマイクロプラスチックに求める向きがあります」と強い危機感を表明しました。 プラスチックをめぐって今、何かが起きている──。仕事仲間が数人集まって、そんな話題になりました。 プラスチックは私たちの暮らしを支える必需品です。現代社会の代表的なインフラは電気やガス、水道ですが、電線の被覆には絶縁体のプラスチック、ガス管には軽くて丈夫なプラスチックが使われています。着ている衣服は合成繊維、乗っている車はハンドルからガソリンタンクまでプラスチック製で、タイヤの材料は合成ゴム。そしてレジ袋やペットボトル、日用品や文房具類、パソコンの外装品……。やがて老いると紙おむつのお世話になりますが、これはむしろプラおむつと呼ぶべきでしょう。このように、私たちはプラスチックに全面依存の毎日を送っているのです。 そのプラスチックが実はとんでもない悪さをしでかしているらしい。ここで議論していても埒(らち)があかないから、何が起きているか、皆で手分けしてリサーチし、その結果を大勢の人たちに伝えよう。そうして始めた調査の結果をまとめた緊急レポートが、この『プラスチックの現実と未来へのアイデア』です。 調査にあたって、マイクロプラスチックによる海洋汚染研究の第一人者で、政府のプラスチック資源循環戦略小委員会委員の一人でもある、東京農工大学農学部の高田秀重教授の指導を仰ぐことにしました。 調べてみると、確かにとんでもない事態が生じていました。現在、世界のプラスチック生産量は約4億t(合成繊維、合成ゴムを含む)ですが、1950年以降、83億t超のプラスチックが生産され、63億tがごみとして廃棄されたという推計があります。また、エレン・マッカーサー財団の報告(2016年)では、今後20年で現在の生産量の2倍に増え、2050年には海洋中のプラスチック量が海洋に棲(す)むすべての魚の量以上に増加すると予想しています。 憂慮すべきは、陸上で生産・消費・廃棄されたプラごみが河川を経て海洋に流出し、海の環境を汚染していることです。特にプラごみが細かく砕けたマイクロプラスチックは海の生態系に深刻なダメージを与えています。マイクロプラスチックはまず、小魚類や海鳥の体内に蓄積され、食物連鎖を通じてより上位の海洋生物に移行・蓄積。その結果、最上位グループの海洋哺乳類ほど生物濃縮の度合いが高くなっていきます。もちろん、私たち人間も例外ではありません。すでに私たちの体の中に、マイクロプラスチックが移行し、いつ健康被害が発生してもおかしくないとさえ言われているのです。 海洋プラごみ汚染は、陸上でのプラスチックの生産・消費・廃棄に起因しています。海を汚しているのは、陸上で暮らしている私たち自身なのです。 私たちは地質年代の第四紀、完新世という時代に生きていますが、プラスチックの利用が世界中に広がり、人間活動が地球環境に大きな負荷を与えている1950年代以降は「人新世」と呼ぶべきだとも提案されています。 海洋プラごみ汚染の全貌はまだ明らかになっていませんが、これ以上、汚染が深刻化すると、取り返しのつかないことになってしまいます。ここは「予防原則」の立場から、厳しい対策を打ち出すべきです。 アメリカ先住民のネイティブ・アメリカンには「我々は子孫から大地を借りて生きている」という言葉があるそうです。借りた大地は、海も含め汚さずにきれいな状態で返すのが当然でしょう。では、どこから手をつけるか? 水漏れを防ぐには元栓をしっかり閉めることが必要です。プラスチック製品の使用削減──。まず、そこから始めるべきではないでしょうか。 国際社会への貢献が期待される海洋プラスチックごみ問題 国際社会への貢献が期待される海洋プラスチックごみ問題 海洋プラスチックごみ問題で明らかになった、国内だけを視野に入れた環境政策の限界 プラスチックは1930年代から工業化が進み、20世紀後半には生活に なくてはならない存在になりました。 このプラスチック100年の歴史の中で、比較的最近になって注目を集めるようになったのが海洋プラスチックごみ問題です。 海岸に漂着したプラスチック廃棄物が美観を損ねる といった問題は以前から知られていました。 しかしその量が想像以上に多いこと、漁具や廃棄物だけではなく、プラスチック製品の原料であるペレットやマイクロプラスチックまで海洋に流出していることが最近わかってきたのです。 河川などにポイ捨てされた容器や包装がそのまま海に流出するというのが海洋プラごみのわかりやすい説明です。 しかし日本のように廃棄物の管理が行き届いた国でも津波、水害など災害時には大量の海洋プラご みが発生しており、日常的にも無視できない量の海洋への流出があることが国内河川などの調査の結果わかってきました。 日本でさえそうですから、経済発展によって世界全体の生活スタイルが先進国型に近づき、 その一方で廃棄物処理や環境意識が追いつかなければ、今後地球規模の 問題が出てくるのは明らかです。 海は世界とつながり、波間に漂うプラごみに国境はありません。 海外に生産を委託するなど経済もグローバル化しています。 日本のプラスチック廃棄物の再生処理が海外依存していたことからもわかるように、国内対策だけで問題を解決することは難しくなっているのです。