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愉快のしるし 永井宏 信陽堂

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目次

SUNSHINE + CLOUD 1995-2011 永井宏
WORKS
小さなカタログと永井さんをめぐるいくつかの話 及川佳寿美
この本のなりたちについて 丹治史彦

2020年12月、信陽堂が出版社として動きだしました。
一冊目は永井宏さんの小さな言葉を集めた本、『愉快のしるし』です。

たとえばこんな文章。

ひとつの風景を思い出すと、ひとつの出来事を思い出す。自分がいた場所や時間の記憶は豊かな自然と一緒で、積み重ねてきたものが生い茂るように自分の中で育っていく。

風の強い日、丘の上で体を風に任せる。体を前傾し、手を大きく広げ、空を飛ぶ真似をしてみたり、草の中に寝そべって、風の横切っていく音を聴く。空を見上げて風を見つめる。自分の居場所がわからなくても、そうして、とにかく生きているんだってことを体で知るということが必要なときもある。

新しい出来事は古い出来事でもある。記憶を何度も繰り返して、そのどこかとどこかを結びつける。すると新しい未来が見えてくるような気がしてくる。

料理の基本はシンプルで清潔なこと。食べることの心地好さが上手く伝わることが秘訣で、もちろん、美味しく食べてくれる人も必要だけど、もっと大事なのは毎日の自分の気持ち。

少しずつだけど、ちょっとだけマニアックな本屋さんが増えている。個人の目で選び、その意志や心意気を本というものを通して伝えているような店で、規模が小さくても、本の持っているさまざまな目的をみんなで眺めようとしている場所でもあるような気がする。

その場所の精霊が宿ったようなときの気分っていうのがある。月や太陽や海や空が自分のためだけにあるような風景が目の前に大きく広がっていて、その神秘的な色彩の反射の中に自分も佇んでいるのだということを知ったときだ。

これらの文章は、葉山にある「SUNSHINE+CLOUD」の通販カタログのために永井さんが書いたもの。1995年のオープン時から年に2回発行され、現在52号。そのうち1号から2011年春の33号までのすべてのテキストを永井さんが担当しました。商品説明やいわゆるコピーがある訳ではなく、海の近くで暮らす人たちのゆったりした生活感がにじむようで、時おりドキッとさせられるようなテキストが挟み込まれることもあり。永井宏さんが亡くなる直前まで書き続けたそれら「友人のような言葉」すべてを一冊にまとめました。


2011年4月12日、永井さんが亡くなりました。震災のひと月後のこと。
療養されているのは知っていましたが、震災のあとにはみんなを励ますようなメールやツイートをなさっていて、これからの時代も永井さんと一緒にすごせるものと思っていました。勝手なものです。
永井さんの不在を自分で確かめるために、5月ころから毎朝ひとつずつ、カタログのテキストをツイートしはじめました。改めて書き写してみると、永井さんが考えていたこと、伝えたかったことをくっきりと感じることができる気がしました。
それ以来、毎朝の習慣となった永井さんツイートは止めるタイミングを失ったままいまに至っています。

数年前から、信陽堂として自分たちの企画で本を出したいと考えるようになり、その一冊目はこのカタログのテキストをすべて集めようと決めました。
思いは固まったものの、日々の仕事に流されてなかなか動き出せなかった2019年2月、夏葉社の島田潤一郎さんから連絡をいただきました。
「永井さんのアンソロジーを、丹治さんの編集で夏葉社から出したい」
思いがけないお話でした。素直にうれしかった。
編集者としてもひとりの出版者としても尊敬する島田さんが永井さんの文章を評価してくださっていること、そして、自分と仕事がしたいと言ってくださること、どちらもとてもうれしくて、ふたつ返事でご一緒させていただくことになりました。
そうやってできたのが『サンライト』です。
(そしてこの『愉快のしるし』も、島田さんの存在と、一緒に作った『サンライト』が背中を押してくれたものだと思っています。島田さん、あらためてありがとうございました。)

それから1年、やっと『愉快のしるし』が形になりました。
この本は自分だけの仕事にしたくなくて、可能なかぎり永井さんにつながりのあるみなさんにお力を貸していただきました。
タイトルは、大阪・星ヶ丘でSEWING TABEL COFFEE(永井さんによる命名)をいとなむ玉井恵美子さんと一緒に考えました。ご存知の人も多いと思いますが、このSEWING TABELのある星ヶ丘洋裁学校は言葉にできない奇跡のような場所で、永井さんはこの場所とここに集う人たちのことをずっと愛していました。
ブックデザインは、永井さんとのご縁で出会ったF/style(新潟)の五十嵐恵美さん、星野若菜さんのおふたりと相談しながら一緒に作り上げました。本に掲載された永井さんのスケッチやメモ、カタログの写真もエフスタイルの撮影によるものです。
巻末に掲載したカタログが生まれるいきさつについての文章「小さなカタログと永井さんをめぐるいくつかの話」は、ワークショップの生徒として永井さんの薫陶を受けた及川佳寿美さんが担当、SUNSHINE+CLOUDの高須勇人さんと南里恵子さん(永井さんの奥さま)に取材して書いていただきました。

この本は、永井さんが繫いでくださったほんとうにたくさんの人の助けをうけて生まれました。その意味でこの本は「人と人とをつなげることも、自分の表現のひとつ」と考えていた永井さんらしい、新しい作品にちがいありません。


永井宏(ながい・ひろし)
美術作家。1951年東京生まれ。70年代より写真、ビデオ、ドローイング、インスタレーションなどによる作品を発表。80年代は雑誌『BRUTUS』などの編集に関わりながら作品を発表した。1992年、神奈川県の海辺の町に転居。92年から96年、葉山で生活に根ざしたアートを提唱する「サンライト・ギャラリー」を運営。99年には「サンライト・ラボ」を設立し雑誌『12 water stories magazine』を創刊、2003年には「WINDCHIME BOOKS」を立ち上げ、詩集やエッセイ集を出版した。自分でも旺盛な創作をする一方で、各地でワークショップを開催、「誰にでも表現はできる」とたくさんの人を励まし続けた。


雲のマークについて
この雲は美術作家永井宏さんが描かれたスケッチからのもので、許可をいただき2020年から信陽堂のマークとさせていただきました。
永井さんは「だれにでも表現はできる。ひとりひとりの暮らしが表現になるんだ」という考えから表現活動をつづけ、また人を励ましてきた方です。信陽堂の活動もその考えに大きな影響をうけています。



スタッフコメント
葉山にあるお店「SUNSHINE+CLOUD」のカタログのために書かれた文をまとめたものですが、読んでいると葉山の爽やかな風が吹いてくるような、そんな一冊です。


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